伊勢署は十五日、伊勢市の八十代女性がニセ電話詐欺で計五千七百六十七万円をだまし取られたと発表した。
 署によると、昨年十一月初旬ごろ、犯罪センター職員を名乗る男から女性宅に「あなたの個人情報がいくつかの会社に登録されているので解除しますか」と電話があった。その後、会社員を名乗る男らから電話があり、「逮捕されるかもしれない。問題解決に三千万円、示談金二千万円が必要。解決すれば全額返金される」などと言われた。
 女性は、同月十五日ごろから今年一月二十四日午後三時十分ごろの間に、会社員を名乗る男に伊勢市内の食品店駐車場で、七回にわたり現金五千七百万円を手渡し、さらに同市内の金融機関の現金自動預払機(ATM)で弁護士費用名目で指定口座に計七回、六十七万円を振り込んだ。
 六月四日、不審に思った銀行職員から女性宅に連絡があり、詐欺に気付いた。
 
出典:中日新聞(2020/6/16)
https://www.chunichi.co.jp/article/73388