乗用車同士の追突事故を偽装して保険金をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた徳島市のゆうちょ銀行社員(62)、藍住町の会社員(44)、妻(45)の初公判が10日、徳島地裁であった。3人は「間違いありません」と起訴内容を認めた。

 検察側の冒頭陳述によると、事故の偽装を持ちかけたのはゆうちょ銀行社員の被告で、「昨年1~2月ごろに会社員の被告の妻から新車の購入費用について相談を受け、事故を偽装して保険金を頭金にすればよいと提案した」と指摘。その後、会社員の被告の妻が会社員に、偽装事故を起こす際の車の運転を依頼した。

 起訴状などによると、3人は共謀し、昨年4月14日午後0時25分ごろ、板野町西中富の町道で、ゆうちょ銀行社員の被告の乗用車に、会社員の被告の妻が同乗する会社員の乗用車を故意に追突させ、双方の保険会社・団体から保険金計284万7360円をだまし取ったとしている。

出典:徳島新聞(2020/11/11)
https://www.47news.jp/localnews/5479220.html