姫路市の60代の男性が、情報セキュリティーの団体をかたる男から、「料金の未納がある」などとうそを言われ、あわせておよそ1300万円をだまし取られました。

 警察は詐欺事件として捜査するとともに「現金の支払いなどお金の電話は詐欺」と注意を呼びかけています。

 警察によりますと、ことし3月、姫路市に住む60代の男性の携帯電話のもとに「未納に関するご連絡です。至急ご連絡ください」というショートメールが届きました。男性が、記載された連絡先に電話すると、情報セキュリティーの団体の職員をかたる男から「ウイルスに感染している。料金の未納がある」と言われたということです。

 その直後、今度は、神奈川県警の警察官をかたる男から「未納金を払わないと逮捕される」などと電話があり、現金を支払うよう指示されたということです。

 男性は先月までの1か月間に男らから何度も現金を要求され、指定された口座に16回にわたって現金を振り込み、あわせて1300万円をだまし取られたということです。

 警察によりますと、ことしに入って3月末までに県内で確認された特殊詐欺の▽被害件数は201件で▽被害額はおよそ2億8000万円にのぼっています。去年の同じ時期と比べると被害額は1億円余り減っているものの、依然として高い水準で推移していることから、警察は「身に覚えのない電話の中で支払いなどお金の話が出た場合は、家族や警察署に相談してほしい」と注意を呼びかけています。

出典:NHK NEWS WEB(2021/5/7)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20210507/2020013270.html