京都府八幡市では、新型コロナウイルスのワクチン接種を行った高齢者に、警察官がチラシを配って、特殊詐欺や交通事故への注意を呼びかけました。

 ワクチンの接種会場となっている八幡小学校には23日、6人の警察官が出て、接種を終えた高齢者に、特殊詐欺に注意するよう書かれたチラシを配ったり靴やつえに反射材を貼り付けたりして、事件や事故に巻き込まれないよう注意を呼びかけました。

 八幡警察署によりますと新型コロナの感染拡大で、自宅にいる時間が増え、特殊詐欺の被害にあう高齢者が増えている一方、感染対策のため、防犯教室や交通安全教室がなかなか開けない状況だということです。

 70代の女性は「家にこもっていれば危ないことはないと思ってしまうけれど、きょう声をかけてもらい、改めて気をつけようと思いました」と話していました。

 八幡警察署生活安全課の竹内範男課長は「ワクチンの接種は多くの高齢者が集まる機会です。新型コロナだけでなく、特殊詐欺や交通事故からも高齢者を守りたいと思っています」と話していました。

 警察では、市と合同で、これからも集団接種会場で、高齢者に注意喚起を行いたいとしています。

出典:NHK NEWS WEB(2021/5/23)
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210523/2000046038.html