新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、「予約を代行する」などと持ち掛けて高齢者に金銭を要求する不審な電話が横浜市内で相次いでいることが27日、分かった。消費者庁などは「詐欺のおそれがあるので、応じないように」と注意を呼び掛けている。

 「5千円を支払えば接種ができるように予約を代行する」。横浜市南区の高齢男性宅には、5月に入り、不審な電話が何度もかかってくるようになった。男性は接種の予約電話がつながらず困ってはいるものの、不審な電話での勧誘は全て断っているといい、「困っている高齢者を狙った〝ワクチン詐欺〟ではないか。こんなことが横行するなんて」と憤りを隠さない。

 消費者庁によると、全国の消費生活センターなどには、ワクチン接種に便乗した詐欺と疑われる事例の相談が26日までに計136件寄せられている。特に、自治体の職員を名乗り、接種予約の代行をかたって金銭や個人情報を求められるケースが増えているという。

 消費者庁は「ワクチン接種は無料で、自治体などが費用や個人情報を求めることはない」と強調。横浜市消費生活総合センターでもホームページやツイッターで注意を呼び掛けている。同センターの消費生活相談電話045(845)6666。

出典:Yahooニュース(2021/5/27 カナロコ by 神奈川新聞)https://news.yahoo.co.jp/articles/6149c9540a416ef76bd76f2ff63ec13dc4e94c84