県中部に住む60代の女性が、役場の職員を装った男から「ATMで介護保険の返還手続きができる」などとうその電話を受けて、現金およそ140万円をだまし取られ、警察が詐欺事件として捜査しています。

 県内では、こうした「還付金詐欺」の手口の被害が相次いでいて、警察が注意を呼びかけています。

 警察によりますと1日、県中部に住む60代の女性の自宅に役場の職員を名乗る男から「介護保険料を支払いすぎているので、3万3千円ほどの還付がATMで受けられる」と電話がありました。女性は通帳とキャッシュカードを持って金融機関のATMに向かい、銀行のコールセンターの職員を名乗る別の男から電話で指示されるまま、現金およそ140万円を、犯人の口座に振り込んでしまったということです。

 女性は自宅に帰ったあとに、家族から詐欺ではないかと言われ利用明細を確認したところ、被害にあったことがわかり警察に届け出たということです。

 警察は詐欺事件として捜査するとともに「ATMで還付金を受け取ることはできないので、不審な電話があれば、まず警察に相談してほしい」と呼びかけています。
 
 県内では、ことしに入ってからこうした「還付金詐欺」の手口の被害が相次いでいて、被害件数は9件、被害額はあわせて1260万円あまりにのぼっています。

出典:NHK NEWS WEB (2021/6/3)
https://www.nhk.or.jp/lnews/tottori/20210603/4040008267.html