高齢者を狙った特殊詐欺が頻発する中、宮城県警は16日から、特殊詐欺電話撃退装置の購入費用の一部を補助する制度を開始した。全国の都道府県警で初めての制度という。
補助の対象となるのは、固定電話に取り付ける撃退装置で、呼び出し音が鳴る前に通話内容を録音するという警告が流れ、自動録音する機能があるもの。
県警によると、2020年の特殊詐欺による被害件数は180件で、被害総額は約2億8000万円に上る。今年は5月末までに67件(前年同期比11件減)発生し、被害総額は8469万円(同5083万円減)。被害は全て固定電話で発生し、被害者全体の98%を高齢者が占める。
今年度中に65歳以上になる県内の高齢者に、購入費の半額(上限7000円)を補助する。県警は、3月から232台の装置を無料で貸与していて、効果を実感した高齢者の購入を支援する。申請は県警ホームページから。補助予定件数は200件。【面川美栄】
出典:Yahooニュース(2021/6/18 毎日新聞)https://news.yahoo.co.jp/articles/d9be03d72dce727cac05e0b4404c6e5744a5af86