広島県尾道市に住む高齢女性から、息子の職場の同僚になりすまし1500万円をだまし取ったとして、23歳の無職の男が詐欺の疑いで逮捕されました。

 逮捕されたのは住居不定・無職の松本悠希容疑者(23)で今年5月、尾道市に住む87歳の女性から現金1500万円をだまし取った疑いがもたれています。

 警察によりますと事件当日、被害女性の自宅に息子をかたる男から「鞄をとられた。鞄の中には小切手などが入っている。会社の小切手で困っている。いくらかお金を用意できないか」との電話があり、女性が「1500万円なら用意できる」と伝えたところ、息子の同僚を名乗る松本容疑者が自宅付近に現れ、女性は現金1500万円を渡したということです。

 女性は自宅に戻り、息子に電話をしたところ騙されたことに気付き、尾道警察署に通報しました。

 松本容疑者はその後、別の特殊詐欺事件で神奈川県警に逮捕されていましたが、尾道署は現場近くの防犯カメラ映像などから、3日までに容疑を固め、逮捕したということです。

 松本容疑者は取り調べに対して「受け取っていない」と容疑を否認していますが、警察は松本容疑者がいわゆる「受け子」を担当し、同様の事件を繰り返していたとみて余罪を調べる他、共犯者の行方も捜査しています。

出典:Yahooニュース(2021/8/3 TSSテレビ新広島)https://news.yahoo.co.jp/articles/2bc6b45a55f6c38e07080f3227acf95bc2c525db