還付金名目の特殊詐欺被害を、顧客への電話対応で防いだとして高知県警高知署は、高知銀行福井支店(高知市福井町)に感謝状を贈った。日頃の窓口での交流が、説得の最後の一押しになったという。

 8月3日に顧客の60歳代女性から支店に電話があり、行員の女性(66)が対応した。市役所や銀行のコールセンターを名乗る男から、還付金の受け取り手続き名目で現金自動預け払い機(ATM)を使って振り込みをするよう電話があったとの内容。「ATMへは絶対に行かないでください」などと約20分説得し、最寄りの交番の電話番号を伝えて通報を促した。

 4日、同署で原田哲署長が男性支店長に感謝状を手渡した。女性行員は「窓口でお客様と世間話をして、コミュニケーションをとっている成果が出た」とほっとした様子。

 同署の生活安全課長は「コンビニ店員や銀行員の方々は被害を防ぐ最後のとりで。お客様が納得してくれない場合は、早めに警察に連絡してほしい」と話した。

出典:Yahooニュース(2021/10/13 読売新聞オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b1b505bf4ebdad8c9e89581377182a7f935e81a