特殊詐欺被害を未然に防いだとして、埼玉県警浦和署はさいたま市の主婦(68)に感謝状を贈った。主婦は日常的に詐欺関連の報道をチェックしており、だまされそうになっていた高齢者への声かけにつながった。
10月6日午前11時頃、JR浦和駅前にある商業施設内の現金自動預け払い機(ATM)コーナーを訪れた主婦は、隣で電話しながら機械を操作する男性(70歳代)に気がついた。男性は数字を確認したり、「振り込む」といった言葉を口にしたりしていた。近所で詐欺被害があったことなどから、詐欺に関する報道を毎日確認するようにしていたという主婦は、男性の様子から「詐欺かもしれない」とピンときた。
「今日はなぜ来られたんですか」。主婦は思い切って男性に声を掛けると、男性は「市役所の職員から電話があり、ATMに向かってくれと言われた」と返答。主婦は「絶対に詐欺だ」と確信し、周囲にいた人とも協力して警察に110番するなどし、男性の詐欺被害を未然に防いだ。男性は、あと少しでお金を振り込むところだった。
感謝状を受け取った主婦は「褒めてもらえてうれしい。これからも気になった時は勇気を持って声をかけたい」と喜んだ。松本晃彦署長は「ギリギリのところで被害を防いでいただき、ありがたい」と話した。
出典:Yahooニュース(2021/12/12 読売新聞オンライン)
https://news.yahoo.co.jp/articles/7696365fb579565f8fb5f12a0604e06d0c07cfb1