新型コロナウイルスの感染拡大に乗じた詐欺被害を防ごうと、岐阜県警音楽隊は手口を紹介し注意を促す広報動画を制作した。動画投稿サイト「ユーチューブ」の県警公式チャンネルで配信している。
動画では、「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」をアレンジした曲に合わせ、感染防止のためマスクを配布しているとうそをつき、個人情報を聞き出そうとしたり、1人当たり10万円を配る「特別定額給付金」の関連を装ったりした手口を紹介。「お金の電話は100%詐欺です」などと伝えるとともに、困った場合は警察相談電話「#9110」の利用を呼び掛けている。
新型コロナの影響で、同音楽隊は現在、活動を休止中。トランペットやドラムなどの楽器を担当する隊員らが個別に演奏する様子などを撮影し、編集で組み合わせた。大森恒司楽長は「被害防止に役立ててもらい、動画を見た人が身内や近所の人に注意を呼び掛けてほしい」と話していた。
また、県警生活安全総務課は、4月27日~今月7日の新型コロナ関連の犯罪発生状況を発表した。注文していない体温計やマスクなどの不審な送り付け12件、給付金の受給状況を確認する詐欺未遂事案1件などがあったという。
出典:岐阜新聞(2020/5/11)
https://www.gifu-np.co.jp/news/20200511/20200511-238889.html