県警は1日、パソコンがウイルスに感染したように装って対策ソフトの購入費名目で金品をだまし取る特殊詐欺(うそ電話詐欺)の手口で、新庄市の50代男性が電子マネー10万円分を詐取されたと発表した。「サポート詐欺」と呼ばれる手口で、県内での被害確認は初めて。
県警捜査2課によると、男性が先月28日、自宅でパソコンを使い、インターネットサイトを閲覧していると「パソコンがウイルスに感染し、重大なリスクがある。この画面を閉じると、修復が不可能になり、重大な欠陥が出る。サポートまで電話してください」との画面が表示された。男性が画面に記された「050」から始まる番号に電話すると、片言の日本語を話す男が出たという。
男の指示通りに男性がパソコンを操作したところ、リモート操作に切り替わった。「ウイルス対策ソフトをインストールする。5年分の代金として5万円を電子マネーで払ってほしい」と言われた男性は、リオンと名乗る男に電話で指示されるまま、新庄市内のコンビニエンスストアで5万円分の電子マネーを2回購入し、コード番号を伝えた。さらなる購入を求められたため不審に思い、1日に新庄署へ届け出た。
出典:山形新聞(2020/9/2)
https://www.yamagata-np.jp/news/202009/02/kj_2020090200029.php