広島県内で特殊詐欺の被害が大幅に急増しています。今年3月末までの3カ月間で被害額は去年の同じ期間の倍以上となる1億円を超えていて、県警が厳重な警戒を呼び掛けています。
【県警生活安全総務課・池岡晴樹減らそう犯罪情報官】
「電話の中でお金の話になったときは、必ず詐欺ということを疑っていただきたい」
県警の発表によりますと、今年3月末までの県内の特殊詐欺の被害額はおよそ1億1200万円でした。去年の倍以上に急増していて事件の認知件数も53件とおよそ4割増加しています。

具体的な手口としては、身近な関係者になりすます、いわゆる「オレオレ詐欺」が被害額全体の半数を占めています。
こうした状況を受け、県警は対策機能がついた固定電話の使用を勧めています。
こちらの電話機、登録されていない番号から着信があると・・・

【電話の音声メッセージ】
「ただいま、振り込め詐欺対策モードになっています。この通話を録音します」県警はこうした防犯機能付きの電話を普及させたい考えで、知らない番号からの電話に出ないよう呼び掛けています。

<スタジオ>
特殊詐欺の手口の中で大幅に増加しているのが、「オレオレ詐欺」です。
特徴として挙げられるのが、「劇場型」という点。
 例えば、息子や孫になりしました人物から電話がかかってくる。
そして現金の受け子として会社の同僚などになりすますといった、複数の人物で行うのが一般的になっています。
被害者の年齢はすべて65歳以上の高齢者となっており、1件当たりの被害額もおよそ323万円と高額です。
いずれも固定電話にかかってきた電話で被害にあっているということで、不審な番号からの電話には十分な注意が必要です。

出典:広島ニュースTSS(2021/4/2 新広島テレビ