福島県防犯協会連合会は成り済まし詐欺対策として、警告機能付き電話録音機を無償で貸し出す取り組みを始めた。被害に遭いやすい六十五歳以上の高齢者世帯を中心に六十台を配布している。

 録音機を固定電話に取り付けると、着信があった際「防犯のため通話内容を録音します」などのメッセージが流れ、通話の中身が自動で録音される。

 貸し出し対象は(1)高齢者のみの世帯(2)日中に高齢者だけとなる世帯(3)被害防止のため録音機を設置する必要性が高いと認められる世帯-のいずれかで、貸与期間は一年間。

 県警本部生活安全企画課によると、県警が認知した成り済まし詐欺の五月の被害は十二件、約二千百八十九万円で四月より四件、約千五十二万円増加した。親族などを名乗る「オレオレ詐欺」や還付金を名目に金をだまし取る「還付金詐欺」が多発している。

 県防犯協会連合会の渡辺和也専務理事は「被害防止の一助にしてほしい」と語った。

 申し込み、問い合わせは県防犯協会連合会(平日)へ。県内各地区の防犯協会でも対応している。

出典:Yahooニュース(2021/6/6 福島民報)https://news.yahoo.co.jp/articles/03a2fb2ff0d6801c95152c99f39de4252aa2874a