三重県警伊賀署は25日、特殊詐欺の被害を防いだとして、伊賀市平野北谷のセブンイレブン伊賀平野北谷店アルバイトの山田春香さん(28)と有村加歩さん(18)、同店を担当するセブンイレブン・ジャパン社員の小林哲さん(29)の3人に感謝状を贈った。

 伊賀署によると、5月27日午前11時40分ごろ、市内の70代の無職男性が、同店で25万円分の電子マネーを買おうとした。山田さんと有村さんは詐欺の可能性があるとして思いとどまるよう声をかけたが男性は応じず、2人は小林さんに電話。他店にいた小林さんは警察に通報するので、警官の到着まで引き留めるよう指示した。

 2人は相談して「システムエラーが起きてます」と男性に伝え、時間を稼いでいると同署員が到着し、被害を防ぐことができた。男性はインターネットのサイトで会員登録料の支払いを求める架空請求詐欺の手口に遭っていた。山澤正和署長から感謝状を受け取った山田さんは「助けられてよかった」と語り、有村さんは「絶対止めないといけないと必死だった」と振り返った。

 伊賀署管内では25日までに、4件、被害総額566万円の特殊詐欺が確認され、前年同期比で3件、363万円増えている。【大西康裕】

出典:Yahooニュース(2021/6/28 毎日新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ebe6ef29b506c4f152413aee436fb8d2b60b980