「介護保険料の払戻金がある」こうした電話をかけて現金をだまし取る、いわゆる“還付金詐欺”が今年に入り、福岡県内で急増しています。
7月、北九州市八幡西区に住む女性(67)の家の固定電話に、市役所職員を名乗る男から「介護保険料の過払い金があり、手続きをすれば3万1800円が返金されます」と電話がありました。
男から「返金手続きをするためATMに行ってください」と言われた女性は、携帯電話で指示を受けながらATMを操作したところ、指定された預金口座に現金199万9758円を振り込んでしまい、だまし取られたということです。
福岡県内では去年、同様の被害はありませんでしたが、今年に入ってすでに52件が確認されています。
なぜ、ATMで現金を振りこんでしまうのか。市の職員を名乗る男らは被害者にATMを操作させる際、「お客様番号499220と押してください」などと言葉巧みに誘導。実際は、49万9220円を指定する口座に振り込ませているとみられます。
そのため被害額は、50万円や100万円などきりのいい数字ではなく、端数が出ているのが特徴です。
福岡県では被害者の9割以上が65歳以上の女性で、警察は、「ATMを操作して、還付金や払戻金が支払われることは絶対にありません」と注意を呼び掛けています。
出典:Yahooニュース(2021/8/19 九州朝日放送)https://news.yahoo.co.jp/articles/d3fa809e450afa2ed54385b4e68522b20e7038a7