伊賀署は3月3日、伊賀市内に住む60代の女性がキャッシュカード3枚をだまし取られ、自身の口座から計203万円を引き出される被害に遭ったと発表した。同署は特殊詐欺事件として捜査している。

 発表によると、2月28日午前9時ごろ、女性宅に伊賀市役所の「シミズ」と名乗る男から「福祉の金をもらい過ぎているので返金する必要がある。還付金を振り込むので口座を教えてほしい」などと電話があった。その後、金融機関の「ミヤモト」を名乗る男が電話で「新しいカードに替える必要がある。古いカードの暗証番号を教えてほしい。カードを回収している者がいるので封筒に入れて渡してほしい」などと依頼してきたという。

 女性は電話口で暗証番号を伝え、その後に自宅を訪れた男にキャッシュカード3枚を入れた封筒を手渡したが、その後、男と連絡が取れなくなったため不審に思い、夫に相談。翌29日に口座を確認したところ、現金が引き出されていたため、同署へ相談した。

 同署によると、同日午前10時ごろに男がキャッシュカードを持ち帰ってから翌29日午前10時45分ごろまでの間に、伊賀地域のコンビニやスーパーなど5か所のATM機から、8回に分けて現金が引き出されていたという。

 女性宅を訪れた男は35歳前後で、身長は160センチから165センチ。髪は茶色で長く、白いシャツと上下黒のスーツ、黒いコート姿で、黒縁眼鏡をかけていたという。

出典:伊賀タウン情報ユー(2020/3/3)
https://www.iga-younet.co.jp/2020/03/03/23676/