黒く変色した紙幣を元に戻す薬品代と偽り現金を詐取する「ブラックマネー詐欺」をめぐり詐欺未遂容疑で逮捕されたカメルーン国籍の派遣社員、ニバ・マンフレツド・チェ容疑者(34)=埼玉県入間市=について、愛知県警は15日、同じ被害男性から「国際ロマンス詐欺」の手口で現金をだまし取ったとして詐欺容疑で再逮捕した。

 国際ロマンス詐欺は、海外在住の外国人をかたり、恋愛感情を抱かせて多額の現金を要求し詐取する手口だ。

 再逮捕容疑は8月、名古屋市南区の自営業男性(64)から、架空の女性が相続した遺産を受け取るための費用名目で、4回にわたり現金計657万円をだまし取ったとしている。ニバ容疑者は「(仲介役に)頼まれて代わりに(現金を)取りに行っただけだ」と容疑を否認しているという。

 県警によると、男性はSNS上で知り合った「米国在住の女性画家」を名乗る人物に「結婚して親の資産10億円を受け取ってほしい」と持ちかけられ、ニバ容疑者を仲介役として紹介されたという。

出典:毎日新聞(2020/10/16)
https://mainichi.jp/articles/20201016/k00/00m/040/022000c